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「子どもはかわいいけれど、子育てってしんどいなぁ」、「どうして私の言うことを聞いてくれないの?」などなど、子育てに関するたくさんの悩みや不安、誰しも一度は持ったことがあるのではないでしょうか?
でも考えてみてください。お子さんが今、3歳なら親になってあなたもまだ3年。わからないことだらけで当然なんです。不安や悩みがあるのは何もおかしことではありません。
「子育てって楽じゃないけど、楽しいなぁ!」って思ってもらえるように、園長の僕自身の子育て経験や偉大な先人の知見を頼りにした心がス~ッと楽になる子育て論を載せています。
子育てにしんどくなった時、どうすればいいのか分からなくなった時には、ぜひ一度覗いてみてください。「へぇ~、そうなんだ」、「なるほど~!」と気持ちが楽になるかもしれません。僕の「子育てあれこれ」が少しでもみなさんの子育てに対する不安や悩みを軽減できる薬になってくれれば嬉しいなぁって思います。
子育てあれこれが書籍として出版されました!
理論と実践から学ぶ『読んでよかった』と思える子育ての本 田中文昭 著

道徳性と社会性が育っていくには

ピアジェやコールバーグは「幼児期における道徳性は基本的には他律的であったり、利己的である」と述べています。幼児期の子ども達は、どうしてルールがあるのか、ルールをどうして守らないといけないのか、などということがなかなか理解できない存在です。だから、放っておいて、道徳性と社会性は育つのかと言えば、ノーと言った方がよいと思います。まずは、大人がどうしてルールを守らないといけないのか、守るとどうのようになるのか、ということを理由と共に子どもに伝えていくことで、子どもが道徳性を身につけていけるようになります。つまり、大人の関わりが重要だということです。
社会性は、子ども一人では育っていきません。仲間ともまれていくことでしか育むことができないものです。そのためには、いろいろな人と関わる必要があります。いろいろな人と関わり、イザコザを経験し、他人を理解していくことで、社会性は身についていきます。
でも、道徳性が強すぎると、仲間集団とうまく関係作りができない場合もあります。小学校以降の集団では、「あいつはまじめすぎるからおもしろくない」などといって、仲間外れにされてしまうことがあると聞きます。その一方で、仲間と関係作りができる場合でも、道徳的に問題な行動をとる子どももいます。要は、人が社会で生きていくうえでは、道徳性も社会性もどちらも必要な訳で、この双方がバランスよく子どもに育つように、親は子どもの育ちを見ていかないといけません。