推薦図書 ー 僕の推薦したい本を紹介しています

 読書は僕の趣味の一つになっています。ジャンルも小説から専門書まで、幅広く読んでいます。年間100冊は軽く超えていると思います。とにかく、よさそうと思ったものは手あたりしだい、読んでいきます。そんな時に「これは、いいぞ」という本に巡り会えることがあります。そんな良書を少しでも、みなさんにご紹介できたらと思って、このコーナーを作ってみました。いろんなジャンルからセレクトしたいと思います。楽しみにしておいてください。感想なんかも聞かせていただけると嬉しいです。

★以前に書いた読書に関してのブログです。

「読書の習慣を身に付けさせるには」
http://yamanami-kindergarten.jp/about4.php?idx=57#text
「たくさんの本を子どもに読ませてあげよう」
http://yamanami-kindergarten.jp/about4.php?idx=53#text

東京難民 福澤徹三 光文社文庫

なんとなく生きていた平凡な人生が、ちょっとしたことがきっかけでどんどん歯車が狂っていく様がわかりやすい時間軸をともなって描かれている。人をあてにしていた人生から、一転して自分でなんとかしなければならない生活になる。このことで主人公の修には人間としての成長が見られる。しかしこの物語は単に一人の大学生が経験した人生の下り坂のが描かれているのではなく、そこには日本社会が抱えている矛盾や非情さが垣間見られる。その一方で、数々の困難と立ち向かうことで、人間としての温かさに気付かされ、人は支えられて生きているということを実感できる内容でもある。幼児期において、子どもたちは「人といる心地よさ」を実感してほしい、と僕は常々思い実践してきている。人と一緒にいると心地よいという感覚。この感覚を持つことが、大人にとっての人間関係において根源的な意味をもつのではないかと感じている。本書を読み、主人公と自己を重ね合わせることで、「今の自分」、「これからの自分」を見つめなおす機会となるのではないかと思う。

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