研究・実践発表
2023.01.09
専門書を執筆しました(子どもの理解と援助)
発達を理解して子どもと関わることは保育実践においてとても重要です。保育者は資格を取得するときに発達に関して学習しますが、現場に入ってしまうと勘や経験といったものに頼りがちです。これでは、一人一人の子どもに適した支援にはなりません。本書では、子どもの発達の過程やその特徴のみならず、記録の取り方や評価の仕方、他の専門機関との連携についてまでが解説されています。
保育者は専門職だと胸を張って言えるように、勘や経験だけによらず、発達を理解して子どもと関わっていかなければなりません。最近では、基本をしっかりと学ばずに、現場に行けばなんとかなると考えている学生や若い保育者も増えてきています。しかし、そのような保育者は現場では思うように保育ができず、現場を早々に去ることになっています。ぜひ、基本をしっかりと学ぶということをおろそかにしないようにしてほしいと思います。本書では、具体的な例をもとに基本的な事項が解説されており、現役の保育者にも学び直しとして本書は有効ではないかと思います。
僕は、12章の「保育者間の連携を通した発達援助」を担当しました。

やまなみ幼稚園 理事長・園長 田中 文昭