研究・実践発表
2026.05.18
日本保育学会第79回大会で研究発表をしました。
5月16~17日に開催された日本保育学会第79回大会(東京大学)で研究発表を2つしました。
一つめは、5月16日に高知大学の山田伸之先生、和歌山大学の丁子かおる先生とともに発表しました。幼児期における防災教育では、「振り返り」の活動が学びを深めるうえで非常に重要な役割を果たすことが示唆されています。本発表は、昨年度に当園で実施した防災教育の実践内容をもとにしたものです。また、保護者の皆様にご協力いただいたアンケート結果についても分析し、その成果と課題を共有しております。研究の結果、幼児の防災に関する理解をより深めるためには、行事後の各クラスでの振り返りに加え、ご家庭における防災教育への関心や関わりが極めて重要であることが明らかになりました。特に、家庭内でお子さんと防災について日常的に会話することが、学びの定着につながると考えられます。
今後は園での振り返り活動をさらに充実させるとともに、SNS等を活用して保護者の皆様へ園行事の様子を積極的に発信し、ご家庭での(防災に関する)対話がより広がるよう努めていきたいと思います。

もう一つは、こども誰でも通園制度について5月17日に研究発表をしました。
当園では今年度の4月より実施したこども誰でも通園制度を取り上げ、こども誰でも通園制度の自園での実施を保育者はどのように捉えているのか-試行的事業による担当保育者の語りの分析から-、というタイトルで発表しました。本研究の顕著であろうと思われる特徴は、保育者が本制度の実践経験を契機として、自らの子育て観・保育観を省察的に再構築していく内的変容であると思われます。具体的には本制度による実践を重ねる過程によって、自分自身の子育て経験の想起と再解釈であったり、既存の保育観と制度理念との照合であったりといったことを行っている保育者がおり、そこから園全体への実践の枠組みに影響を及ぼしている点です。本制度を肯定的に捉えることができれば、子育て支援を通して、保育者自身も育っていく仕組みにしていくことができると思われます。
やまなみ幼稚園 理事長・園長 田中 文昭