研究・実践発表
2026.07.27
公益社団法人日本幼年教育会で講演をしました
2026年度より、全国において「こども誰でも通園制度」が本格的に開始されました。私は昨年度、国から科学研究費の助成を受け、本制度の意義や実施上の課題について研究を進めてきました。その研究成果の一部について、公益社団法人日本幼年教育会主催の「2026年JAPE夏期幼年教育研修会」において講演する機会をいただきました。本制度を実際の保育現場においてどのように受け止め、どのような理念のもとで実践していくのかという視点は、制度導入後の成果を大きく左右する重要な要素です。研究の結果、施設管理者が本制度をどのように理解し、位置づけるかによって、導入後の取り組みや成果に大きな違いが生じることが明らかとなりました。
もちろん、いかなる制度にも運用上の課題や改善すべき点が存在することは当然です。しかし、課題や問題点のみに着目するのではなく、本制度が創設された目的や理念を踏まえ、それらの課題をいかに軽減・解決し、より良い実践へとつなげていくかを考えることが重要であると考えます。
今回の研修会では、制度の趣旨を正しく理解した上で、園全体が共通認識を持ち、一体となって本制度に取り組むために必要な視点や具体的な方策について、参加者の皆様にお伝えしました。本制度を子どもや保護者、そして地域にとって意義あるものとして発展させていくための一助となる内容を共有できたのではないかと考えています。

やまなみ幼稚園 理事長・園長 田中 文昭